この会社ではどんな仕事をしているのか?
弊社での一日の仕事の流れを、新築のとある工事現場の様子を見ながらご紹介します。
会社は朝8時に始まります。
会社でその日の業務を確認した後、トラックやバンに乗って現場に向かいます。朝の早い現場の場合は、直接向かうこともあります。
弊社の従業員は、主に工事現場の管理を行っています。一つの工事現場の担当になったら、その現場で弊社に任された仕事を全て管理しなくてはなりません。
細々した作業が多いので、作業してくださる職人さんや建築現場を取り仕切る監督さんとの綿密なやりとりが重要です。
工事現場の様子
ある新築工事の現場の様子です。
道路から建物に沿ってパイプが配管されています。ざっくりと配管されているように見えますが、長いのでちょっとの差が大きな違いなってしまいます。埋設の高さが違うと、うまく水が流れなかったり、道路の本管と建物の間で誤差が出たりしてしまいます。
建物へどうやって管を通すのかというと、建物基礎部分にスリーブという開口を設け、そこから水道や様々な設備の配管が中に入っていきます。コンクリート基礎の場合は、下の写真のようにコンクリートを打つ前に鉄筋にスリーブを取り付けます。設計に沿って調整された位置に正確に取り付けることが重要です。
1Fの基礎や躯体工事が進んだ後、配管をおこないます。
土間に直接配管する場合や、コンクリートスラブの上に配管する場合もあります。どちらの場合も、実際に建物の設計でキッチンだったりトイレだったり、予定されている場所まで正確に配管する必要があります。
また、下階の天井部分に配管して、上階で水道設備等使用する場合もあります。
トイレや手洗い、キッチンなど、多くは人が立って使える高さに蛇口を設けるので、最終的に配管は壁内を伝って立ち上がり、壁の支持金物の間からパイプを出して蛇口等を取り付けることになります。
この時点で、まだまだ内装はできていませんので、建築図面を見ながら現場監督さんの指示に従って正確な位置に持っていきます。右下の写真ですと、上の細い管が上水道、下の太い管が下水になります。
配管終了後、ようやく建築の内装工事が施されます。床壁天井が施工され、壁紙や仕上げのタイルなどが業者さんによって取り付けられます。
その後、私たちにもう一仕事あります。
衛生設備等の設置です。
トイレの場合、施工された床や壁を傷つけないよう便器を取り付け、配管を接続します。また、トイレで使用するペーパーホルダーや手すりも、お施主様の要望によっては一緒に取り付けをおこないます。
キッチンや手洗いの機器も同様です。目に見える器具だけでなく、下部の見えないところに温水器や浄水器を設置したり、水周りの細々した設備をもれなく設置していきます。後で水漏れなど起こらないよう、水漏れチェックも行っていきます。
苦労するところは?
一つの工事は小さなものでは1日、上記のような建築現場では数ヶ月に渡って続きます。その間ずっと水道・空調工事が続く訳ではないので、必要なタイミングで材料・職人さん・情報を管理して工事に組み込めるよう段取りをおこないます。しかし、雨が続くとなかなか工事が進まないなど、天候に左右されて計画が変更されることも。
工事の技術だけではなく、設計事務所様、工事関係者様やお施主様とのコミュニケーションも大切になってきます。
デスクワークもこなすんです
長く続いた現場も、さあ、ようやく工事完了!
でもこれで終了ではありません。
工事に伴うたくさんの資料や図面、また管理に必要な写真の整理や、お施主様に提出する書類の作成なども、各現場の担当者の仕事です。弊社では手書きの図面のほか、jwCADを使用しています。また、書類作成のためにOfficeのワード、エクセルも使用しています。
一日の終わりに
弊社は17時が定時です。その日の報告書等を作成して、片付けをして帰ります。
ただ、現場が忙しい時期や工事の都合で夜間工事になる場合は、残業となることがあります。次の日に響かないよう、各自の自己管理が重要です。心身の健康とともに、日々使用する作業着や安全靴、工具など、日々のメンテナンスをかかすことができません。
明日も安全第一で、まかせていただいた仕事をしっかり行ってまいります!